aws ecsとは?その概要や運用について

ITシステムを運用する上で、コンテナサービスは大きな位置を占めています。サーバーと異なり初期設定を最小限にとどめることができ、リリース時の障害も極小化することができるでしょう。そのため、構築コストを抑えることも可能です。

この記事では、簡単にコンテナを利用できるサービス「aws ecs」について、その概要や運用方法などを紹介します。

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「aws」とは

「aws」 とは「amazon web services」のことで、Amazonが提供している100以上にもなるクラウドコンピューティングサービスの総称です。

システム構築については、従来、サーバーのハードウェア上で管理できるシステムやネットワークなどを準備する必要がありました。

そのため、初期コストへの投資が必要な上、システムが利用できるまでに要する時間もかかる、といった課題がありました。それが、クラウドコンピューティングサービスを活用することで、サーバー・ストレージ・データベースといったコンピューターを使った多くのサービスを、インターネットを通じて利用することができるようになったのです。

クラウドサービスでは、PCとインターネットに接続できる環境があれば、大容量のデータを保管できるストレージや高速なデータベースなどを必要なだけ利用することが可能です。結果として、企業は初期投資を最小限に抑えることができ、システムリリースまでの時間も短縮することができました。

クラウドサービスは、企業にとって重要な位置を占めるものであり、うまく活用することで自社の業務効率化や生産性向上を実現することができるといえるでしょう。

コンテナサービスのメリット

一般的に、大量のサーバーを用いてアプリケーションを起動する際、環境や設定が統一されていないと不都合なことが多くなります。しかし、コンテナサービスを利用することで、起動時の複雑な処理がなくなり、サーバー負荷を低減できるといったメリットがあります。

このように、アプリケーションの起動時間が早いことで、稼働率が高くなり、運用工数やコストの削減にもつながるでしょう。また、環境によって問題が起こり、場合によっては事業継続に支障をきたすような事態に発展する可能性も考えられます。

しかし、コンテナサービスでは、事前に試験環境でチェックして問題がなかったものをそのまま利用することができるため、環境要因によって起こるトラブルを回避することも可能でしょう。AWSには、100以上の異なったサービスがありますが、主に「Amazon Elastic Container Registry(ECR)」「Amazon Elastic Container Service(ECS)」「Amazon Elastic Kubernetes Service(EKS)」「AWS Fargate」の4つのコンテナサービスが提供されています。

そのなかで、「AWS ECS」は完全マネージド型のコンテナオーケストレーションサービスにあたります。

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awsのコンテナサービス

AWSのコンテナサービスについて、主に3つに分けてその役割について理解するといいでしょう。まず、サーバーごとで実行するコンテナイメージを管理する「レジストリ」、次に、デプロイ・スケジューリング・スケーリングのオーケストレーション・アプリケーションを管理する「コントロールプレーン」、そして、コンテナの実行環境・サーバーである「データプレーン」といった役割があります。

コンテナでは、それぞれ役割分担をしながら連携して処理を行っています。そのなかで、「AWS ECS」は、コントロールプレーンにあたります。

aws ecsの利用で実現できること

AWS ECSの利用で実現できることの一つとして、まず「アプリケーションのコンテナ化」が挙げられます。たとえば、マイクロサービスや機械学習のアプリケーションなどで、使用されるメモリ・ファイルなどを別々にまとめて管理できます。

また、AWS ECSは、Dockerコンテナをサポートする上で優れているため、コンテナ化されたアプリケーションの実行が容易にでき、コンテナの展開や配置がスムーズになるでしょう。そして、「Scheduler」という機能があることで、タスクの自動配備や復旧が可能となります。

このような機能は、他のAWSサービスとも統合されているため、ケースごとに最適な解決策を導き出すことができ、さらに、コストパフォーマンスの効率化にもつながります。

aws ecsを上手く運用するには

AWSでは、さまざまなサーバーレスサービスが提供されているため、ほとんどのITシステムがサーバーレスで構築可能な状態といっていいでしょう。多くのサービスを連携しながらさまざまな問題を解決するために、AWS ECSを上手く運用する必要があります。

まず、コンテナサービスの間でスムーズに連携をとるためには、「Service Discovery」を利用するといいです。サービス登録時に名前を付けておくことで、その記録が自動で登録されるため、展開するたびに手動で登録する必要がなくなります。

また、コンテナを取り入れてITサービスを運用する際、場合によってはコンテナインスタンスの数が数十~数百になることがあります。そういった状況下でも、DNSベースのシステムであるため、ドメインとIPアドレスを対応付けて管理することができ、スムーズな連携が可能です。

そのほかに、「ALB」や「Systems Manager」というサービスを利用するといいでしょう。「ALB」は、動的ポートマッピング(ターゲット登録時に上書き可能な設定)やURLベースのルーティングなど、情報システムを管理する上で重要な機能が備わっています。

また、「Systems Manager」で、環境変数やDBへの接続パスワード、アクセスキー、シークレットキーなどの秘匿情報を管理することができれば、より安全性の高い運用ができます。それによって、環境変数が変わるような場合の対応がスムーズになり、メンテナンスコストを最小限に抑えることもできるのです。

また、コンテナの起動に失敗し続けると、ECSは数十秒間隔で再試行します。その際、コンテナがDockerボリュームを使用していると、不要なファイルを削除してハードディスクの空き領域を増やす機能が間に合わず、ディスクフルが発生するといったことがあります。

このトラブルに対処するには、コンテナクリーンアップの間隔の調整か、ECSコンテナインスタンスのOS領域の拡張といった方法を試してみるといいでしょう。

企業や個人からのニーズが高い

AWS ECSを利用することで、コンテナ化されたアプリケーションを簡単に実行したり、スケーリングしたりできます。そして、AWSの数多くのサービスと連携させることで、さまざまな機能を使うこともできるでしょう。

AWSのサービスは多岐に渡るので、企業や個人などからのニーズの広がりに応じて、今後もサーバーレスサービスとして普及していくことが期待されます。